田老かさ上げ国道開通 津波被災地で初

国土交通省が東日本大震災で被災した宮古市田老地区で進めてきた国道45号のかさ上げ工事が終了し、15日、新しくなった国道の通行が始まった。岩手、宮城両県の津波被災地でかさ上げした国道区間の使用を始めたのは初めて。

かさ上げは昨年5月に着工。市田老一中前や市田老総合事務所前を通る区間(約1.3キロ)を山側に約40メートル移し、平均約2メートルかさ上げした。

工事前と同じ片側1車線だが、災害時に緊急停車しやすいよう路肩部分を1.5メートル確保し、幅を5メートル広げて17メートルにした。

正午から、同省三陸国道事務所の先導車に続き車両が次々と新しい国道を走った。新国道沿いでは今後、市の土地区画整理事業で住宅地や商業地が整備される。旧国道は封鎖され、海沿いの巨大防潮堤へ向かうには新国道の側道を通ることになる。

旧国道との接続部分は工事が残っているため、4月下旬の大型連休前まで片側交互通行となる。