台湾発電動スクーター、快走なるか 電池交換式で攻勢

台湾で生まれた電動スクーターが、アジアの交通を変えるかもしれない。時間がかかる充電を、電池交換式に変えることで、あっという間にできるようにしたのがポイントだ。開発したメーカーは「日本や東南アジアにも進出したい」と意気込む。

台北市内のバイク販売店にある1台のスクーター。販売員が素早く座席のカバーを開け、取っ手のついた重さ9キロの電池2個を一つずつ取り出し、充電器にあった充電済みの電池を代わりにはめ込んだ。その間、わずか6秒ほど。

 台湾のベンチャー企業「Gogoro(ゴゴロ)」が6月末から売り始めた電動の「スマートスクーター」だ。フルに充電すれば約100キロ走ることができる。

 特徴は、電池を個人所有にしなかったこと。台北など2市に約70カ所ある電池ステーションで借りる。車体にプラグを差し込んで数時間かけて充電するプラグイン式と違い、待つ必要はない。