青天の霹靂デビュー 県南消費者 高い関心 評価上々
10日に青森県内で取り扱いが始まった「青天の霹靂(へきれき)」。青森県南の店舗では多くの消費者が次々に買い求め、県内初の特A米に対する関心の高さをうかがわせた。食味の評価も上々。青森を代表するブランド米として定着してほしい―との期待も聞かれた。全国の銘柄米を扱う八戸市内の専門店「KOMEKUUTO(コメクート)」。100件超の予約が入ったほか、開店前から数十人の行列ができ、店頭販売分は1時間足らずで完売した。
市内で総菜店を営む女性は「楽しみにしていたので、買えて良かった。値段は高くても味が良ければみんな食べたいはず。まずは家族で。お店でも出したい」と話した。
同市の主婦は自宅用と、宮城県の親戚に送る分を購入。「名前にはまだ少し抵抗がある」としつつ、「他県の人に自慢できるような品種に」と期待を込めた。
店内のイートインコーナーでは12日までの期間限定で、霹靂を使ったメニューも提供。おいらせ町の女性は「甘味が強く、とてもおいしい。今までの県産米と違う」と高評価。弘前市から訪れた音楽療法士の女性は「もちもちしていて、かむほどに甘味が広がる」と感想を語った。
県南にスーパー8店を展開するよこまち(同市)は、市内3店で試食販売を実施。PRも奏功して売れ行きは好調で、午前中で2キロ入りが完売する店舗もあったという。担当者は「県のPR活動が盛んに報道されている効果もあって、消費者の関心は非常に高いようだ」と話していた。