TPPで関税撤廃95%、重要5項目は3割

政府は20日、環太平洋経済連携協定(TPP)で大筋合意した関税撤廃に関する全容を公表した。

 農産品と工業品の全9018品目のうち、関税がなくなるのは8575品目で、撤廃する割合は95%と、日本がこれまで結んだ自由貿易協定(FTA)の中で最も高くなる。コメや牛・豚肉、乳製品など農産品の「重要5項目」の約3割についても関税をなくす。

 甘利TPP相は20日の記者会見で、「TPPは21世紀型の世界基準となるべき共通ルールを作ろうということ」と述べ、高い水準の貿易自由化を実現する意義を強調した。農業強化や企業の海外進出支援などTPP発効を見据えた対策を、11月下旬をめどに政府の総合対策本部でまとめる考えも示した。