KDDIが電力小売り参入へ…通信利用者割引も

通信大手KDDI(au)が、2016年4月から自由化される一般家庭向けの電力販売に参入する方針を固めたことが分かった。

 20日に発表し、経済産業省に小売り電気事業者として登録を申請する予定だ。通信サービスの利用者には、料金を割り引くなど、既存の顧客基盤を生かしたサービス展開を図る。

 沖縄を除く全国で来年4月以降、約4400万人の利用者を中心に「auでんき」として電力小売りサービスを提供し、スマートフォンと連動したサービスも検討しているという。販売する電力は、大手電力会社と提携することなどで調達する。通信大手3社で小売り電気事業者の登録を申請するのは、同社が初めてとみられる。

 大手電力が地域ごとに独占してきた一般家庭向けの電力販売には、来年4月の全面自由化に合わせて、都市ガス大手や石油元売り大手など、異業種から参入表明する動きが相次いでいる。