ドコモが日生の保険を販売 店舗網活用、セット割引検討
NTTドコモは全国約2400店のドコモショップで、来夏にも日本生命保険の生保商品を販売する方向で最終調整していることが20日、分かった。携帯料金と保険料支払いのセット割引も検討しており、近く発表する。携帯電話大手と保険業との提携では、KDDIがインターネット専業のライフネット生命保険に約16%出資して販売しているほか、ソフトバンクを含む3社がネット経由で損害保険を販売している。ドコモは携帯販売店網を生かして保険代理店となり、新たな収益事業に育てたい考えだ。
日生がドコモの店舗スタッフ教育を請け負い、スタッフの資格取得に応じて順次取扱店を拡大する。
ドコモは「日生以外の生保の商品も扱うことになる」と話しており、複数の生保商品を扱う乗り合い代理店として携帯利用者に最適な商品を販売していく。
携帯電話普及台数が人口を上回る状態となり市場の伸びが期待できないなか、携帯大手は3000店規模の店舗網を活用した新たな収益事業に乗り出している。
KDDIは店頭のタブレット端末から食品や生活用品などを注文する物販事業を開始。ソフトバンクは独自ブランドアクセサリーの販売を強化している。