旭化成建材、福島の被災校舎改築で杭打ち工事担当
横浜市の大型マンションが傾いた問題で、旭化成建材が過去10年間に杭打ちをした全国の3千棟の中に福島県の県立高校が含まれていることが関係者への取材でわかった。親会社の旭化成は22日、3千棟の概要について国土交通省に報告する。旭化成建材の工事資料や関係者によると、同社は2012年12月から13年6月まで、東日本大震災で被災した校舎の改築工事で杭打ちを担当。横浜市のマンションと同じ工法を採用し、日立ハイテクノロジーズの下請けだった。データ偽装があったかどうかは分かっていない。
このほか、工法は不明だが、13年に千葉県の小学校や団地、静岡県の特別養護老人ホームなどで杭打ちを行っている。
旭化成の広報担当者は「個別の物件について答えられない」と話している。