カタルーニャで独立手続き開始、賛成派が州議会に宣言文提出
スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立賛成派議員らは、分離独立に向けた手続きを開始し、州議会に独立宣言文書を提出した。11月9日までに採択される見通し。独立派の計画によると、その後18カ月以内に憲法制定作業が開始され、独立が完了する運びという。
ただスペインの憲法では自治州の独立は認められておらず、この計画は依然現実的ではない。
スペインのラホイ首相はテレビ演説で、宣言文書を無効にする構えを示し、司法的、政治的なあらゆる手段を用いて、スペイン国民の主権と利益を守ると強調した。
カタルーニャ独立派は9月の自治州議会選で、過半数議席を獲得。総選挙を約2カ月後に控え、中央政府との間で独立をめぐる衝突が避けられない状況となっている。