キスしながら強い酒勧める 東京・新橋「新型追いはぎ」店摘発 中国人ホステスら逮捕

無許可でホステスに接客させていたとして、警視庁保安課は風営法違反(無許可営業)容疑で、東京・新橋のスナック経営、遠山修一容疑者(40)=港区新橋=と、中国籍のホステスの女3人を逮捕した。

 新橋地区では、中国系のスナックで泥酔しすぎて記憶のない客がクレジットカードを不正に使用される同様の被害が急増しており、警視庁が「新型おいはぎ」として警戒していた。遠山容疑者のスナックも同様の手口で不正な利益を得ていたとみられる。

 同課によると、遠山容疑者は「姫」「ライラック」の2店舗を経営していた。店には、中国人女性の客引きが泥酔客に声を掛け案内。ホステスが抱きついたりキスをしたりしながら強い酒を勧め、客の記憶のないうちに勝手にカードを何度も使わせるなどしていた。

 新橋地区では、こうしたカードを不正に使う被害が昨年から急増。昨年は164件、約6千万円分の相談があり、今年は9月末までで185件、約6300万円分と、すでに昨年1年間を上回った。ただ被害者が酔いすぎて詳細な記憶がなく、昏睡(こんすい)強盗などでの事件化は困難という。

 遠山容疑者の逮捕容疑は9月と10月、新橋の2店舗で、無許可で客に酒を提供するなどの接待をしたとしている。遠山容疑者は「女性が接待していたのは間違いないが、うちの従業員じゃない」と供述しているという。