東芝、営業赤字900億円=家電、POSが低迷―9月中間
東芝が2015年9月中間連結決算で、営業損益が900億円程度の赤字(前年同期は1378億円の黒字)に転落する見通しとなったことが5日、分かった。9月中間の営業赤字は6年ぶり。冷蔵庫など白物家電、テレビやパソコンを含む映像・情報機器などを扱うライフスタイル部門の不振が続いているほか、POS(販売時点情報管理)システム事業でも損失を計上することが響く。中間決算は7日土曜日の午後、東京都内の本社で発表する。上場企業が決算発表を平日以外に行うのは極めて異例。取締役11人のうち社外取締役が7人を占め、決算を承認する取締役会を平日に開くことができないためという。
中間の純損益は400億円程度の黒字を確保する見通し。保有する昇降機メーカーや全地球測位システム(GPS)受信機メーカーなどの株式を売却し、税引き前で計1700億円弱の利益を得ることが黒字に寄与する。