東洋ゴム臨時総会 「信用を毀損し、深くおわび申し上げる」山本社長らが謝罪…自身の年末退社を報告
免震装置ゴムや防振ゴムのデータ改竄(ざん)問題を受け、経営体制を刷新する東洋ゴム工業の臨時株主総会が12日、大阪市西区の本社で始まり、冒頭、役員全員が起立して山本卓司社長が「企業の信用を著しく毀損(きそん)し、社会や株主に多大な心配と迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げる」と謝罪した。山本社長はさらに「信頼回復と企業としての再生に向け、免震ゴム装置の改修交換対応と再発防止策の着実な実施に、引き続き真摯(しんし)に取り組む」と強調。この後、辞任する山本社長の後任の新社長を含む6人の取締役の選任議案を説明し、「自身の退社の時期は年末になったことを報告します」と述べた。
総会には120人超の株主が出席。同社は経営体制を刷新し、早期の信頼回復と経営立て直しを図るが、10月には新たに防振ゴムのデータ改竄も発覚しており、株主からの批判の声も強まっている。総会は非公開だが、質疑では激しいやりとりが繰り広げられているとみられる。