ドコモ「dポイント」を12月に開始 ポイントサービスは“4強”へ
NTTドコモは11日、携帯電話の利用料金などに応じてたまる「ドコモポイント」を進化させ、リアル店舗やネットの買い物でも使ったりためたりできるサービス「dポイント」(12月1日スタート)の詳細を発表した。ポイントをためたり使ったりできる専用カード「dポイントカード」を新たに発行。全国のローソンやマクドナルドなど約1万1100の加盟店で利用できる。
ドコモ契約者約5400万人がスタート時の会員となり、非契約者でも入会金・年会費無料で持つことができるため、さらに会員数の拡大が見込まれる。共通ポイントサービスとしては、楽天スーパーポイント(1億327万人)、Pontaポイント(7213万人)、Tポイント(5597万人)に匹敵する規模となる。
ドコモの加藤薫社長は「パートナーと“協創”して、お客様にワクワクしていただく取り組み。さらにお得で便利なポイントサービスを目指して進化したい」と抱負を語った。
クレジット決済機能を持つ「dカード」
「dポイントカード」はドコモショップや加盟店で配布される。ポイントは携帯電話の利用料金などに応じて毎月付与されるが、加盟店で買い物すれば購入額の1%がポイントとしてたまり、1ポイント1円で使うことができる。今後もタワーレコードやイオンシネマなど全国で順次拡大していくという。ネットショッピングでも、DHCオンラインショップやソニーストアなど14の「dケータイ払いプラス加盟店」で利用可能だ。
またクレジットサービス「DCMX」もリニューアルし、ポイントカードにクレジット決済機能を搭載した「dカード」を新たに発行、20日から受け付けを開始する。「dカード」のクレジット決済なら、購入額の1%がさらにポイントとして付与され、二重にポイントをためられる。全世界約4千万のVisa/MasterCard加盟店や、iD加盟店が対象店舗。日本航空(JAL)の国内線航空券を決済した場合にもポイントがたまる。
割引特典もあり、例えば、ローソンやマクドナルドの加盟店でクレジット決済すると、3%の割引のうえに2%がたまり、計5%相当の特典が受けられることになる。両社ともサービス開始時には獲得ポイントが増えるなどのキャンペーンを実施する。
JALマイルやPontaポイントと交換可能
ポイントは、JALのマイルやローソンのPontaポイントとの相互交換が可能だ。ドコモが12月から開始するギフトサービス「ギフトコ」での購入や、毎月の携帯電話の利用料金への充当など、様々な用途に使うことができる。
また、これまでのポイントプログラム「ドコモプレミアクラブ」も、キャリアフリーで利用できる「dポイントクラブ」へと移行。dポイント獲得数やドコモ回線の継続利用期間などに応じて4段階のステージがあり、それぞれに優待特典が設けられている。
12月からは、総額1億円分のポイントをプレゼントする大規模なキャンペーンを展開する予定だ。