日本郵政は減収減益 金融2社の不振が響き、3期連続最終減益

4日に株式上場した日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の日本郵政グループ3社が13日発表した平成27年9月中間連結決算は、かんぽ生命の保有契約高の減少などが響き、最終利益が2133億円(1・7%減)と上期としては3期連続の減益となった。経常損益は、日本郵政傘下の日本郵便が218億円の損失、金融2社も計660億円の減益で4733億円(8・8%減)にとどまり、売上高に当たる経常収益は7兆350億円(前年同期比1%減)の微減だった。


日本郵便の業績には、買収したオーストラリア物流大手トールの7〜9月の収益が加算され営業利益を80億円押し上げたが、主力の郵便・物流事業の営業損失463億円が響いた。


金融2社の最終利益はゆうちょ銀が1715億円、かんぽ生命が485億円でグループ連結を上回る規模となった。ただ、ゆうちょ銀の貯金残高は前年同期比8154億円減の177兆1310億円、かんぽ生命の保有契約件数は65万件減の3282万件に減った。


通期業績は経常収益が14兆2100億円(前期比0・3%減)、最終利益が3700億円(23・3%減)と9月10日に発表した予想を維持した。