日生が2年ぶりに首位奪還 第一生命を抜き返す
日本生命保険が26日発表した平成27年9月中間連結決算の保険料等収入(売上高に相当)は、前年同期比17・3%増の2兆8961億円、本業のもうけを示す基礎利益は22・1%増の3933億円だった。この結果、前中間期に戦後初の首位となった第一生命保険を抜き返し、中間期としては、日本生命が業界首位の座を2年ぶりに奪還した。日本生命は、出遅れていた銀行窓口で販売する保険商品を拡充。豪ドル建ての一時払い終身保険が好調に推移した。同日会見した児島一裕常務執行役員は「窓販や団体年金保険の受託業務が好調だったが、一喜一憂することなく国内ナンバーワンのプレゼンスを確立する」と気を引き締めた。
一方、第一生命も今年2月に子会社化した米中堅生保プロテクティブ生命の収益が新たに加わったほか、傘下の保険会社による銀行窓口での外貨建ての一時払い保険販売も好調だったことで保険料等収入、利益とも過去再興を更新。保険料等収入は7・8%増の2兆7900億円、基礎利益が17・6%増の2674億円だった。