村上氏関与の複数社で売り買い分担か…相場操縦

旧・村上ファンドの村上世彰(よしあき)元代表(56)らによる相場操縦疑惑で、東証1部に上場するアパレル会社の株式の売買に元代表が関係する複数の会社が関与していたことが、関係者の話でわかった。

 事前に大量の株を取得して売却する側と、株価の下落後に株を買う側に分かれていたとみられ、証券取引等監視委員会は各社の役割を調べる方針。

 関係者によると、売買の対象となったのは、アパレル大手の「TSIホールディングス」(東京都港区)の株式。

 関係者によると、村上元代表と、長女で投資会社代表の絢(あや)氏(27)ら数人は、昨年6〜7月頃、TSI株について大量の売り注文を出す手口で株価を不正に下げ、金融商品取引法に違反した疑いが持たれている。