愛知、夫婦絞殺の被告に死刑判決　強盗殺人罪を認定

愛知県碧南市で１９９８年、馬氷一男（いちお）さん（当時４５）と妻里美さん（同３６）夫婦が絞殺された事件で、強盗殺人罪などに問われた堀慶末（よしとも）被告（４０）に対する裁判員裁判の判決が１５日、名古屋地裁であり、景山太郎裁判長は検察の求刑通り、死刑を言い渡した。

　堀被告は、２００７年に名古屋市千種区で見ず知らずの女性を殺害した「闇サイト殺人事件」で１２年７月に無期懲役が確定。同年８月に今回の「碧南事件」で逮捕された。公判では、強盗殺人罪の成否が争点になっていた。

　検察側は論告で、「２人の子どもと平穏に暮らしていた夫婦を次々と殺害し金品を奪った。冷酷で残忍」と指摘。０６年の名古屋市守山区で起きた強盗殺人未遂事件とあわせ、「極刑を回避する事情はない」として死刑を求めた。