サントリー「角瓶」、32年ぶり値上げ 来春出荷分から

サントリーホールディングスは21日、「角瓶」「オールド」などのウイスキー9ブランド33種を、来年4月出荷分から値上げすると発表した。引き上げ幅は、税抜きの希望小売価格で9・4〜25・0%。「角瓶」の値上げは1984年5月以来、32年ぶりとなる。

販売が好調なことから、国産は製造設備などへの投資費用を、輸入は仕入れ値の上昇を販売価格に反映させるためという。ほかに値上げするのは、国産は「ローヤル」「スペシャルリザーブ」「響JAPANESE HARMONY」、輸入では「メーカーズマーク」「ザ・マッカラン」「バランタイン」「ジムビーム」。ジムビームは7月出荷分から引き上げる。

 「角瓶」は84年には700ミリリットル入りで2750円だったが、その後は値下げが続き、いまは1414円。これを今回、1590円にする。値上げ幅は12・4%となる。国内ではウイスキーとソーダを合わせてつくる「ハイボール」が人気で、NHKの連続ドラマ「マッサン」の影響でも需要が増えているという。

 サントリーは今年4月に「山崎」「白州」など6ブランド39種を値上げし、11月にも輸入品の一部を値上げしていた。