スキー場 雪不足で開店休業状態に


暖冬による雪不足で営業できないスキー場が相次いでいる。宮城県内10カ所のうち、営業しているのは一部滑走可を含め蔵王町の2カ所のみ。年の瀬が迫っても積雪が全くないスキー場もあり、関係者は本格的な降雪を切望している。

山形自動車道笹谷インターチェンジの近くにある川崎町のセントメリースキー場。シーズン中の安全を祈願する神事が22日にあったが、ゲレンデの積雪はゼロ。「祝セントメリーOPEN」の1文字ずつを書いた板を持って次々滑る恒例の模範滑走は中止となった。

昨年はスキー場開きの日に80センチの積雪があった。運営会社ゆらいずの鈴木章弘社長は「降雪を期待しながらスキー客を受け入れる準備をするだけですね」と、ため息交じりに話した。

主なスキー場の状況は表の通り。22日現在、すみかわスノーパークが9本のコースのうち7本で滑走可能。えぼしリゾートは石子ゲレンデ付近を中心に一部滑走可となっている。

ほかは、いずれも営業できていない。スプリングバレー泉高原スキー場の担当者は「雪がないだけでなく気温も高い。人工降雪機も使えない」と嘆く。上野々スキー場は26日にリフト運行を始めるが、スキー場の営業は「雪次第」(大崎市鳴子総合支所)という。

仙台管区気象台によると、27日から28日にかけて冬型の気圧配置が強まり降雪が予想されている。その後は再び晴れる見込みで、降雪は一時的となりそうだ。