高校まで私立、1250万円多く必要=公立との格差最大―文科省調査

幼稚園から高3まで全て私立に通うと、学習費(授業料や学用品費、塾代などの総額)は全て公立の場合より約1250万円多く掛かり、両者の差が過去最大だったことが24日、文部科学省の2014年度「子供の学習費調査」で分かった。
 私立は公立の3.38倍で、倍率も最大。私立の授業料高騰などが原因とみられる。また、公立中の学習費も塾代などが増え過去最高となった。
 調査は1994年度から隔年で実施。今回は、全国から抽出した幼稚園と小中高計1140校の保護者2万4485人が回答した。
 高3まで全て私立に通った場合の学習費は平均1770万円と過去最高額で、12年度の前回調査より93万円増。全て公立だと前回より23万円多い523万円で、金額で70万円、倍率で0.02ポイント差が開いた。
 日本学生支援機構がまとめた私立大の学費は平均で年131万9700円、国立大は67万3700円。4年分をそれぞれ足すと、全て私立と全て公立の差は約1500万円になる。