キヤノン、東芝支援検討 半導体事業に出資も
米原発事業の巨額損失により経営再建中の東芝に対し、キヤノンが支援を検討していることが20日わかった。巨額損失を穴埋めするため、東芝が分社化を検討する半導体事業に出資することも検討する。キヤノンは東芝と長年の取引関係にあり、東芝から正式な要請があれば前向きに支援に乗り出す考えだ。東芝は半導体の主力製品「フラッシュメモリー」事業を分社化し、入札で株式の2〜3割を売却する方針。東芝は分社化後も新会社の過半出資を維持する。入札の結果、複数の企業が分担して出資する可能性もある。取引があり、関係が深いキヤノンは有力候補となりそうだ。
入札には、三重県の四日市工場に東芝と共同で投資している米ハードディスク大手ウエスタン・デジタルのほか、海外の投資ファンドなども参加する可能性がある。
米原発事業で東芝は最大7千億円の損失が出る見通し。市場価値が2兆円ともいわれるフラッシュメモリー事業を一部売却することで、財務を改善する狙いがある。将来は上場も検討している。
キヤノンは昨年、東芝の医療機器子会社「東芝メディカルシステムズ」(栃木県大田原市)を6655億円で買収。また、製品のカメラで使用する半導体でも東芝とは関係が深い。半導体は今後も成長が見込まれており、収益が期待できる事業と判断したとみられる。






