激動必至、4横綱時代=世代交代の予兆? ―大相撲
稀勢の里の昇進が正式に決まり、3月の春場所は白鵬、日馬富士、鶴竜を含め4人の横綱が居並ぶ豪華番付になる。平成に入ってから4横綱は2度あり、ともに5場所で終わった。これを振り返ると、時代の転換期だったことが分かる。1990年秋場所から91年夏場所までは、大横綱千代の富士の引退で幕を閉じた。大乃国、旭富士、北勝海も相次いで現役を退き、92年名古屋場所番付から横綱不在に。その後、曙、貴乃花が最高位に駆け上がり、空前の相撲ブームにつながった。
99年名古屋場所からの5場所は、横綱3代目若乃花の引退で終幕。これ以降、上位の壁にはね返されていた武双山、魁皇らが大関に昇進する一方、膝を負傷した貴乃花の休場が続くようになり、朝青龍をはじめとするモンゴル勢の台頭のきっかけとなった。
4横綱時代では、先輩が休場した場所で遅れて昇進した横綱が賜杯を抱くケースが多い。ゆっくり出世した稀勢の里も、30歳6カ月と他の3横綱よりは若く、大きなけがもない。昇進早々の優勝も期待できそうだ。
横綱審議委員会の前委員長、守屋秀繁さんは今後について「強い人が勝ち、弱い人が負けるというはっきりした時代に突入すると思う。4横綱時代はそうは長くは続かないだろう」と見通しを述べた。好角家で知られる漫画家のやくみつるさんも「横綱はすぐに減るでしょう。番付のバランスは悪くなるが、一過性のもの」と同様の考えだ。
初場所では、3横綱が計7個の金星を与えた。稀勢の里の初優勝は、2横綱1大関の休場に加え、白鵬の先行きに陰りが見えたことの裏返しでもある。上位陣が安定を欠けば、必然的に関脇以下の白星が増加。御嶽海、正代ら伸び盛りの若手も控えており、世代交代が一気に進む可能性もある。






