カツオ、漁獲不振で高値=上質もスーパー扱い低迷―築地市場
春に本格化するはずのカツオの水揚げが、今年も伸び悩んでいる。東京・築地市場(中央区)では入荷が安定せず、取引価格が高値で推移。しかし、品薄で丁寧に扱われるケースが多いためか、品質の評価は良好。同市場の卸業者も「赤い身が鮮やかで、味や食感も例年より良い」と太鼓判を押す。ただ、大手スーパーなどが仕入れに二の足を踏んでおり、食卓から遠のいている。カツオは例年ならこの時期、宮崎県や鹿児島県沖などで漁獲が活発化。その後、北上して千葉県や伊豆諸島の近海でも盛漁期に入る。ところが、ここ数年は「各地で来遊量が少なく、まとまった漁場が形成されにくい」と漁業情報サービスセンター。同センターによると今年も状況は変わらず、水揚げ量は全国的に低調という。
主力産地の千葉県勝浦港では、4月1日から20日までの合計水揚げ量が約1200トンと前年同期より3割近く減少。鹿児島港でも3月以降、不漁に見舞われた昨年並みに水揚げは低迷している。築地市場の卸業者は「本来なら量販店などからの需要が高まる時期なのに、今年は入荷が不安定で販売が伸びない」と嘆く。
漁獲不振を受けて、同市場4月中旬の卸値は鹿児島産の1〜2キロサイズが1キロ当たり1000円前後で、前年の同時期より2割高。スーパーなどが大量仕入れを検討するキロ500円前後には程遠い水準だ。






