法人向け15%以上値上げが大前提…ヤマト社長

ヤマト運輸の長尾裕(ゆたか)社長(51)は読売新聞のインタビューに応じ、運賃の値上げを求めて通販業者など大口法人顧客約1000社と行っている交渉について、平均15%以上の値上げを求める考えを示した。

 長尾氏は「荷物が多い顧客ほど問題を深刻に受け止め、前向きな協議をしてもらっている」と強調。値上げ幅は15%以上が「大前提だ」とし、「30〜40%を超える値上げを了承した社もある。サービスに価格が追いついてきた」と語った。

 ヤマトは扱う荷物の急増で疲弊するドライバーの労働環境を改善するため、法人向け運賃値上げや、取り扱う荷物量の抑制などを表明している。個人向け運賃も10月から値上げする。