シャープ、米でテレビ販売再開へ ブランド名は別で

シャープは24日、来年にも米国でテレビ販売を再開する方針を明らかにした。シャープとは別ブランドにして、60型以上の大型高級テレビを中心に展開する考えだ。同社は経営不振で2015年末、米国での自社販売から撤退していた。

 シャープ首脳が「米国でシャープのサブブランドを新しく作る。商標権を申請中だ」などと話し、再開手続きを進めているとした。

 シャープ自体は撤退したが、テレビの商標使用権を譲り受けた中国の家電大手、海信集団(ハイセンス)が16年以降、米国で「シャープ」ブランドのテレビを売っている。商標使用は20年末までの契約だ。しかし、シャープ親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業出身の戴正呉(たいせいご)社長が昨年8月の就任直後、この商標を取り戻すと表明。米国ではハイセンスと訴訟になるなどしているため、別ブランドでの再開をめざすことにした。

 一方で鴻海グループは、米国で液晶パネルやテレビの組み立て工場の新設を検討している。先月には鴻海の郭台銘(かくたいめい)会長が、ウィスコンシン州など6州で計100億ドル(約1兆1千億円)の投資計画案を表明した。新工場ができれば、シャープが活用することも視野に入れているとみられる。