座間9遺体 全被害者の身元特定 埼玉の17歳女子高生ら 殺人容疑で本格捜査

全被害者の身元特定を受け、捜査本部は白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=について殺人容疑での捜査を本格化させる。犯罪史上に刻まれる特異な事件は、全容解明に向け動き出した。
捜査本部の発表によると、身元が特定されたのは、神奈川県横須賀市の介護職、西中匠吾(しょうご)さん(20)▽同県厚木市の会社員、三浦瑞季(みずき)さん(21)▽横浜市都筑区のアルバイト、丸山一美さん(25)▽さいたま市北区の県立高2年、久保夏海(なつみ)さん(17)▽埼玉県所沢市の実践女子大2年、更科(さらしな)日菜子さん(19)▽同県春日部市の接客業、藤間仁美さん(26)▽群馬県邑楽(おうら)町の県立高1年、石原紅葉(くれは)さん(15)▽福島市の県立高3年、須田あかりさん(17)−の8人。
捜査本部は、犯行現場となった白石容疑者のアパートから押収された被害者のものとみられる所持品や、被害者が持っていた携帯電話から発信された位置情報データ、事件に巻き込まれた可能性のある行方不明者の親族から提供されたDNA型試料などを基に、身元の確認作業を進めてきた。
この事件では、遺体の損傷の激しさや、白石容疑者と被害者の接点が匿名性の高いインターネット上にあったことなどから、身元確認作業が難航していた。
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