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秋の魚、食卓から遠のく=サンマ、サケ、カツオが不漁

秋の魚、食卓から遠のく=サンマ、サケ、カツオが不漁

サンマやアキサケなど、秋の味覚を代表する魚介類が軒並み不漁に見舞われている。

 品薄による卸値の上昇でスーパーなどでは特売ができず販売が低迷。この季節の稼ぎ頭として期待した売れ筋商品の失速に、卸や小売りの現場からは悲鳴が上がっている。

 サンマはここ数年、漁獲不振が続いているが、今年は漁模様が一段と後退。主産地の北海道根室港では10月中旬の水揚げ量が約3300トンと前年同期のほぼ半分に落ち込む。10月半ばから三陸沖での水揚げがようやく始まったが「漁場が分散して、例年のように取れていない」(宮城県の漁業関係者)と本格的な回復には程遠い状況だ。

 不漁を受け、東京・築地市場(中央区)の10月1日から20日までの入荷量は約750トンで、低調だった前年同期よりも3割減少。サイズは例年より二回り小さい1匹130グラム型が主体だが、10月中旬の卸値は前年同期より約2割高い。首都圏のスーパーでは1匹当たり120円前後で販売されているが「毎年この時期は100円以下で売るのが定番だったので、売れ行きは鈍い」(都内の大手スーパー)と消費者の反応は厳しい。

 アキサケも漁獲が振るわない。北海道漁業管理課によると、この秋の道内の水揚げ量の累計は、10月上旬時点で前年より約3割減少。築地市場では切り身だけでなく、アキサケの魚卵でイクラに加工されるスジコの高騰が際立っている。卸値は9月上旬以降、前年より約3割高の1キロ当たり6000円前後で推移しており、3年連続で値上がり。水揚げが順調だった2014年以前のほぼ倍値で、イクラは年末年始に向けて店頭価格も高値が予想される。

 脂乗りの良さから人気がある戻りガツオも今秋は漁獲が極端に悪化。好漁場として知られていた宮城県の金華山沖で「魚群がほとんど見つからない」(同県の漁業関係者)異常事態が続く。築地市場10月中旬の入荷量は前年の2割程度に急減。1キロ当たり2000円前後とマグロ類並みで取引される日も多く「今やスーパーなどが扱える大衆魚ではなくなった」(築地市場の卸会社)と嘆き声が上がっている。

サンマ、今年は大型魚回遊か 「暖水塊」消え 漁場は道東寄りに

サンマ、今年は大型魚回遊か 「暖水塊」消え 漁場は道東寄りに

主力の小型船が10日出漁

 【根室】北海道立総合研究機構釧路水試(釧路水試)は2日、10日に主力の棒受け網漁の小型船(20トン未満)が出漁するサンマの今年の漁況見通しを根室市内で発表した。不漁の一因だった温かい海水の塊「暖水塊(だんすいかい)」が道東沖から消えたことなどで、不漁だった2015年、16年よりも主漁場は道東沿岸寄りとなり、漁期前半に大型魚中心の来遊が見込まれるとした。

サンマ漁を巡っては、昨年の漁獲量が全国、道内分ともに過去最低を更新するなど不調が続いている。漁況見通しは根室市と根室水産協会主催の水産業講演会で、釧路水試調査研究部の守田航大研究職員が報告した。

「例年より水温は低めに推移」サンマ、今年は大型魚回遊か

守田氏は、釧路水試の調査船が北西太平洋海域の11地点で7月6〜19日に行った分布状況調査の結果を示した。8月から12月までの漁期のうち、初期にサンマが来遊する日本沿岸の調査海域ではサンマが確認できなかったが、その後に来遊が見込まれる北緯44〜46度、東経161度付近の海域で29センチ以上の大型サンマが目立ったという。漁獲があった海域の表面水温は8・0〜12・2度。守田氏は「暖水塊がなくなり、例年より水温は低めに推移するとみられる」などと話した。
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