「まさにギャンブル」 タカタ株、上場廃止を前に乱高下
欠陥エアバッグ問題で経営破綻(はたん)したタカタの株価が27日の上場廃止を前に乱高下している。短期で利益を狙う投資家が売買を繰り返すマネーゲームが続く。タカタ株は14日の東京株式市場で、朝方に前日終値より5割近く高い153円に上昇。その後値下がりし、終値は82円だった。
タカタ株は6月中旬まで400円台だったが、同下旬の民事再生法の適用申請で暴落。今月6日の終値は17円だった。ところが7日から、短期売買での利ざや確保を狙った買いが集まり、13日には105円まで値上がりした。
タカタは破綻処理で100%減資となる可能性が高く、その場合、現在の株式は無価値となる。上場廃止までに株価は1円程度にまで下がるとみられる。SMBC日興証券の太田千尋氏は「投資家によるマネーゲームが過熱している。まさにギャンブルだ」と話す。